最近は健康寿命を延ばし、可能な限り自分らしく、自立した生活を送ることが重要視されるようになっています。その中、健康寿命を延ばすうえで重要な役割を果たす、パーソナルヘルスレコード(個人の健康・医療・介護に関する情報・以下PHR)に注目が集まっています。
今後、PHRを活用したサービスはさらに増えると考えられています。具体的に、どのような未来が実現するのでしょうか。大阪・関西万博では、この先のPHRサービスとして、経済産業省の実証事業10件の展示発表・体験提供が実施されました(現在、展示は終了)。
食事に関するPHR活用の一例を挙げると、ユーザーの健康状態にぴったりの食事やお店の情報を受け取れるサービスや、栄養の摂取量に応じて変化するVRゲームなどがあります。例えば、食事のメニュー情報から野菜不足と判断されれば、昼の食事メニューとして「野菜盛りたくさんのキムチチャーハン」「ヘルシー弁当」など、野菜が補えるレシピが紹介されます。また、たんぱく質を補いたいと情報を入力しておけば、「温泉卵つきのハンバーグ」がオススメといった具合に、一人ひとりに適したアドバイスや提案が届きます。
また、快適な睡眠サービスでは、その日の体調や活動量に合わせた行動アドバイスを通知します。たとえば、入浴のアドバイスとして、「通常より低めの湯温で、入眠の1時間半前までに入ることをおすすめ」。さらには、翌日の目標起床時刻から逆算し、「22時30分に入眠することをおすすめ」といった睡眠のアドバイス情報が届きます。
PHRサービスがさらに普及することで、これまで以上に楽しく食生活や睡眠の改善に取り組むことができ、自然と健康になれる未来が訪れるかもしれません。(了)
(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)