AIの活用は個人の生活や企業の業務に変化をもたらしつつあります。その中、最近注目されているのがエージェント型のAI(AIエージェント)です。これは、人が設定した目標に向かって、必要となる複数の工程を自ら判断し、実行する人工知能を指します。従来は、一問一答形式で、段階的に指示を出す必要があった業務を、AI自身が計画しながら遂行できる点が特徴です。まだ実用化されたばかりですが、人でなければ手掛けられなかった、複雑な作業が徐々にAIにより代行可能にもなりつつあるといえます。
具体的にいうと、これまで普及してきた対話型AI(ChatGPTなど)は、資料作成やメール文案の作成、アイデア出しなど、幅広い用途に活用されてきました。「〇〇駅周辺のおすすめランチは?」といった簡単な質問から、「会議の議事録を作成してほしい」といった依頼まで対応できますが、基本的には人の質問や指示に対して回答を返す形式が中心でした。
一方、AIエージェントは「自律性」と「継続的な行動」に強みがあります。人が目標を与えると、AIはその達成に必要な手順を自ら考え、情報収集やツールの利用を繰り返しながら行動を続けます。途中で情報が不足していると判断した場合には、追加で調査を行い、より適切な結果を導こうとします。
すでに一部の企業では、問い合わせ対応用のチャットサービスにAIエージェントを導入しています。複雑な相談内容を解析し、AIが対応可能な範囲は自動で回答し、対応が難しい場合には適切な部署へ引き継ぎます。こうした活用により、人間による作業時間を大幅に削減、効率化できると期待されています。今後、企業はAIエージェントを活用し、生産性を上げることが可能になります。人間は、いかにAIを使いこなすか、戦略をたてる部分で仕事の成否が決まる。そんな時代になるかもしれません。(つづく)
(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)